小学校には総合学習という授業があり、その時間を使ってNIE(Newspaper in Education「教育に新聞を」の略)に取り組んでいます。新聞を読むためのNIEの時間ではなく、新聞を使って勉強に役立てるという目的で授業は進められています。たとえば、去年は栗の木川という学校の近くを流れている川についての勉強をしていたのですが、川をきれいにしている自治体の例を新聞から集め、子どもたちに読ませて「こういう例があるけど君たちはどんなことをやってみたい」とか、「こういうのは参考になるね」とか、新聞を例にして自分たちの町づくりを考えるという勉強を進めてきました。
また、記事だけではなく、絵や写真を見せたりして、生徒たちが新聞に興味を持つように日々考えています。今では、生徒たちが興味のある記事や、授業で学んだことについて関連する記事を切り抜いてきて持ってきてくれるんですよ。きっと家の人とも会話があるのだろうし、非常にうれしいことですね。
総合学習は最初は苦しい時間でした。みんなにとって新聞は字ばかりだし、読めない字が多いし。自分で課題を見つけて解決するのが苦しくて仕方がないと言う印象でした。でも次第に、自分たちが得意なことを見つけて他の人に発表することのおもしろさを知り、調べるのも課題を見つけるのも一生懸命やるようになってきたようです。生徒たちの中に、着実に新聞が根付いてきているなと実感しています。