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2008年12月4日





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株式会社東陽理化学研究所 技術開発部皮膜開発グループ 主任/横山瑠理子さん
オシゴトの内容は?
特殊な薬品の中で、アルミに電流を流して皮膜を成長させ、それに染料で染色をする実験です。皮膜の生成条件、染色条件で金属は実にさまざまな風合いを見せます。

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1980年2月に創刊された「とらばーゆ」に始まり、「フロム・エー」「エイビーロード」「じゃらん」「ゼクシィ」「ダ・ヴィンチ」「あるじゃん」…。 リクルートが新しい情報誌を世に送り出すたび、世の中がざわめいた。読者が殺到した。それまでになかったメディアのカタチが誕生した。 そして、それらは今なお新しい価値を生み出し続けている。くらたまなぶさん。リクルートから創刊された14の子どもたちの生みの親である。
   


本名・倉田学
株式会社あそぶとまなぶ代表取締役。 1952年広島県生まれ。中央大学法学部卒業。‘78年リクルートにA職として入り、‘79年正式入社。以来「とらばーゆ」に始まり、「ベルーフ(後にTech-Being)」「フロム・エー」「エイビーロード」など、つねに新メディアの立ち上げ現場に立ち、社内外で「創刊男」の異名をとる。入社時の既存事業は4つ。在籍中の20年間に立ち上がった全社28の新規事業のうち、半分の14を開発し、今日のリクルートを築き上げた中心人物。新規事業開発室長、編集制作統括室長などを歴任。‘98年リクルート退職。‘00年にいがた産業創造機構「新規事業コーディネーター」就任。著書に『MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術』(日本経済新聞社)がある。
※A職―ここではアルバイトと契約社員の中間のような ものをさす。


―――――大学卒業後、就職せずフリーターになる学生について、どのようにお考えですか。
私はリクルートで就職情報誌に関わっていましたから、就職する人としない人を数多く見てきました。一概にフリーターがよくないとは言いたくないけれども、仕事に就くことで見えてくるものの大きさは思った以上にある。よくね、「やりたいことを実現するために今はフリーターをやっています」って言う人がいるけれども、案外、仕事をしながらのほうが見極めがつくってこともあると思います。だからできるだけ仕事を見つけていく、そこをあんまり深刻にする必要はないけれども、一番気を抜いちゃいけないことだって思いますね。

―――――くらたさんがリクルートに就職されたのは、やはり雑誌の創刊に関わりたいということからだったのですか。
リクルートに入社したのは25歳の時で、僕は中途採用組で、実はいわゆる新卒の就職活動ってしたことがないんです。朝日新聞のA職の募集広告を見て、入りました。 その後、社員採用の面接で「何がやりたい?」と聞かれて、「とにかく新しいことをやりたい」と答えたのが、そもそもの始まりです。合格してもらった辞令が「新規プロジェクトチーム」配属。当時、リクルートは新卒向けの就職情報誌「リクルートブック」と進学情報の「リクルート進学ブック」、それに「週刊就職情報(現Being)」、「週刊住宅情報」の4つの事業だけでしたから、「5番目の柱となるような事業を考える」のが仕事だったんですね。

―――――つまり、新しいメディアの開発ですね。
学生の時、「週刊プレイボーイ」編集部でアルバイトをしていて、100万部を超える雑誌の編集の現場で、下働きとはいえ、朝から晩まで働いていた。ハタチで就職したようなものです。その後、「月刊PLAYBOY」を創刊するのでそっちの編集部に移ってくれ、と。ゼロから立ち上げ、創刊号が完成し、店頭に並ぶ、完売する。そのプロセスを目の当たりにしているし、その後の経験もあってそこそこ原稿も書けたし、広告もやっていた。でも、それはお遣いさんであって、言われたことをやっていたのであってね。ゼロから自分で組み立てて立ち上げてしまおう、しかもまるごと1冊というのは初めてですから、まったく自信がない…。

―――――それで、いちばん最初に生み出されたのが「とらばーゆ」だった…。
何をやってもいいということで、たどりついたのが「女性」だったんです。ゼロからの立ち上げという初体験、私にとっては異性である女性が読者対象であるというダブルパンチ。とにかく、女性に聞いて聞いて聞きまくりました。どうすればいいんですか、どう思いますか、女性って何ですか…。何人も何十人もヒアリングを重ねて、見えてきたテーマが女性にとっての「仕事」です。男女雇用機会均等法など、まだはるか先の話。男性に比べて給与相場が低い、職域が限られている、お茶くみばかり。仕事に関する愚痴や不平、不満がいっぱいあった。だから、女性のための転職情報誌。初産でちゃんと出産できたときは、ほんと嬉しかった。

―――――ダブルパンチを克服しての初産ですね。
これがもし、入社前に聞きかじっていたことでチョコチョコっとやってしまえるような仕事だったら、「リクルートの新卒は知らないだろうけど俺は知ってる」みたいな、カラ自信の、聞く耳を持たないちっぽけな人材になっていたと思いますね。よく初産の苦労話を聞かれるんですが、苦労が全部逆によかったというか。ダブルパンチの初産が、私にとっては相当ラッキーだったということです。

―――――以来、リクルートの「創刊男」と異名をとり、「とらばーゆ」から数えて14のメディアを立ち上げられました。
「とらばーゆ」で培ったベースがあって、テーマやアイディアは変わりましたが、14人の子どもを出産して、マーケット対象者に送り出し、術も洗練されて『創刊男の仕事術』という本にもまとめましたが、結局、“偏見を捨ててゼロになって聞くことからはじめよう”ということに変わりはないし、それがメディアの開発であろうと起業であろうと、“ロマンとソロバンとジョーダン”が絶対3条件なんです。

―――――ロマンとソロバンとジョーダン、ですか?
リクルートでは、都市圏における世の中、つまりいろんな人の「こうだったらいいのに、こうあったらいいのに」という不平不満を受けて、情報誌というカタチに落とし込んできた。女性にとっての仕事であったり、海外旅行であったり、書籍・コミックの情報であったり…。  僕自身にとって仕事とは何かといえば、リクルートのヒト・モノ・カネを使ってその不平不満に応えられるということです。人や社会のためになるということ。こんな喜びはないですよね。これはロマンです。でも応えただけでは面白くなくて、部数が伸び、広告を載せたいという企業が増えて広告収入も伸び、個人的な報酬にもつながる。これがソロバン。しかし、どんなに報酬がよくても、楽しむ気持ちがなければ、泊り込みで何日も続く完徹作業に耐えることなんかできない。自分にとって楽しい、嬉しい。やりたいという意欲、愛情とか好きという感情、心にジョーダンが必要なんです。右手にロマン、左手にソロバン、心にジョーダン。言い換えると「夢、金、愛」「良くしたい、得したい、面白くしたい」ということです。仕事も趣味も、恋愛や結婚だって同じです。

―――――最近は「ニート」(NEET=学校に行かず、仕事もせず、職業訓練も受けていない若者を指す)と呼ばれる若年無業者の増加も指摘されています。
豊かなんですね。働かずに、生きていける、暮らしていけるわけですから。でも、働きたくない人に働けなんて言いたくないんですよね。迷惑だと思うんですよ。コンビニの店員でも、っていいますけど、コンビニに来た客にとっても雇用主にとっても、いわんやそこで扱われる商品なんか、ほんと可哀想になる。働きたくないなら、遊んどけって言いたい。  僕自身、経験があります。ハタチから働いて、バイト先の出版社を新卒として受けて失敗、先輩の社長が引っ張ってくれた編集プロダクションに行きました。そこで、ありとあらゆる仕事をして、たくさんの知識や体験を吸収していった。でも、普通の若者の遊びは何ひとつやっていなくって、ちょっと休もうと思ったんです。24の時です。が、2週間しか持ちませんでした。嬉しいと思えたのはほんの2,3日。3日目ぐらいからオヤッと思い始めて、4日目になるともう飽きている。当時そういう言葉で認識していたわけではありませんが、生産性がない毎日にうんざりしたんです。

―――――何かせずにはいられない、という思いですね。
本当は現実から目をそらしてしまうから、無職ってはっきり言ったほうがいいんです。ロッカーみたいな気持ちでいるんならその方が恰好いいし、恥ずかしい気持ちがあるのなら、そっちの方が恥ずかしがれる。フリーターだのニートだの、そんな言葉で自分をくくってはダメです。 1日に朝昼晩10回ずつ、僕は無職、私は無職って唱えてごらんなさい。1日30回かける丸1年間、それができたなら、方丈記の鴨長明にちなんで、僕が“あなたは現代の鴨長明です”と表彰状をあげますと言いたいぐらいです。 程度の違いこそあれ、誰だって何かをしたくなるものです。だから中途半端にバイトなんかしないで、ちゃんと無職をやってほしい。無職、無職って唱え続けてほしい。そうすると必ず遊びたくなる、働きたくなる。

―――――くらたさんが採用するとしたら、どんな人を望みますか。
一言でいえば、いい人。何にとっていい人かというと、たとえば僕が「じゃらん」の編集部員を必要としているとします。その仕事にとって、つまり「じゃらん」を世に提供して旅人と旅の送り手を結んで、日本と日本人の旅社会を豊かにする、楽しくする、そのロマンに1歩でも2歩でも近づいて貢献しようとする気持ちと行動さえあればOK。それが「いい人」だということです。 では、面接でそんなことがどうやって分かるのかというと、その人が生きてやってきたことを聞けば分かるんです。勉強、クラブ活動、家族のこと、好きな食べ物…。聞けば聞くほど分かってくるものなんです。ロマンを実現して、ソロバンも満たして、ジョーダンも満たしてという実績があるか、実績はないけれども意志があるか、そこが肝心ですね。

20年間勤務したリクルートを退職したのは、くらたさんが45歳の時。ハードな職場を離れて、くらたさんが真っ先にしたことは、白いペーパーにやりたいことを書き出す作業だった。自動車教習所に通う、運転免許を取る、美容室に行って髪を染める…6年前の退職時にリストアップされた項目は37。やりたいこととはイコール「生まれて初めてチャレンジすること」である。やり遂げては消し、ひとつ消してはまた書き足していく。20以上に線を引いて今なお、30以上の項目が並ぶ。「やらなかったことをやる。知らなかったことを知る。とにかく実践あるのみ」…ベテランにとっても、これから社会に出ようとする若者にとってはなおのこと、大切な心構えである。

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